こんにちは、ひなづきです。
「イラストを描いてみたけど、なかなか続かない・・」「三日坊主になってしまう・・」と悩んでいませんか?
そんな方のために、私が実践し効果を感じた「イラストを習慣化する方法」を6つご紹介します!
この記事は以下のような人におすすめです。
- 「描く習慣を身につけたい」
- 「安定した画力を手に入れたい」
- 「描くことに疲れてしまった」
闇雲に描いても、画力向上せず長続きしないのがお絵描きの難しいところ。
なぜそうなってしまうのか?どうすれば習慣化できるのか?
その辺りもしっかり解説していきます。それでは行きましょう!
前提知識
長続きしない原因
新しいことを初めても、三日坊主で終わってしまった。誰もが一度は経験しますよね。なぜ三日坊主になってしまうのでしょうか。
それは「意志の力だけで行動している」からです。
意志とは、何かをしよう、したいという気持ちのこと。
気持ちだけで行動していたら「今日は疲れたから明日やろう」「ゲームやりたいから今日はいいや」など、後回しにして結局やらなくなってしまいます。
なぜこうなってしまうのか。人間の脳は現状維持を優先しようと、辛いことや疲れること、新しく始めることを拒否する傾向にあります。この働きをホメオスタシス(恒常性)と言います。
このホメオスタシスの働きを抑え、上手く付き合うには「意志力 + 習慣化」が大事なのです。
思い出してみてください。みなさんは何を習慣にしていますか?
殆どの人に当てはまるとするれば、歯磨きでしょうか。歯磨きするのにいちいち「今日は歯磨きしよう」なんて考えず、朝食後など決まった歯磨き習慣がありますよね?
意識をせず、まるで体が勝手に動くような感覚。まさにこれが習慣化した状態です。
これをお絵描きにも取り入れることで、描くことが習慣化し、画力を向上し続けられます。
継続は力なりと言いますからね
正しい失敗と悪い失敗
みなさん「失敗は全て悪いこと」と考えていませんか?
その考え方、いますぐやめましょう。
そもそも、人間は失敗から学んで成長していきます。失敗したからその原因が浮き彫りになり、次はどうすればいいか考えて実行・・・というサイクルを回して成長していきます。
「失敗 → 原因解析 → 仮説 → 実行 → 改善」
私はこれを「正しい失敗」と呼んでいます。では、逆の悪い失敗はというと、「やらないこと」だと思います。何にせよ、行動しないと何も進みませんよね。
「失敗したくない → やらない理由を生み出す → やらない」
これも、ホメオスタシスが働いてしまっていることが起因としてあげられます。この現状維持でいようとする思い込みを「現状維持バイアス」と言います。
この現状維持バイアスがとても厄介で、習慣化せず三日坊主になり挫折する大きな原因となります。
では、この現状維持バイアスから抜け出すには、どうしたらいいのか解説しますね。
受け入れてあげる
「失敗したくないから動かない」と思ってしまったら、その考えを否定しないでください。マイナス思考に陥り負のスパイラルがはじまり、更に行動できなくなっていまいます。まるで廃人のように・・。
そうではなく、「失敗は成功するための必要課程なんだ」と、受け入れて肯定してあげてください。さらに、自分の感情を客観的に観察してみてください。例えばこのように。
- 「失敗したくないからしょうがないよね」
- 「それってホメオスタシスの感想ですよね?」
- 「なるほど、いま自分はホメオスタシスが働いて現状維持バイアスに陥っているんだ」
一部ひろゆきさんの語源のようなのがありますが、これはネタではなく、客観的な視点の考えでとても好きです。
どうしても自分の事だから主観的な考えになってしまいますが、そうではなく、フカンして客観的に考えるこどで視野が広くなり、物事を正しく把握できるようになります。
そして、それを肯定し許してあげることで、前向きになり次への行動(習慣)に繋がります。
習慣化するまでの期間
習慣化するまで、どれくらいの期間が必要でしょうか。
よく言われているのが、3週間(21日)ですが、どうやら習慣化する内容や個人差によって、日数が変わってくるようです。
それはそうですよね。人間はそんな単純ではないですし、千差万別。
ロンドン大学の研究によると、最短で18日、最長で254日、平均66日という研究結果があります。
では私はどうだったか。ドローイングは約2ヶ月、模写は約3週間で習慣化しました。
他にも、毎朝日記は約2週間、筋トレストレッチは約1ヶ月、朝散歩は約4ヶ月とさまざまでした。
なので、どのくらいで習慣化するのかは意識せず、気楽に続けていきましょう。
ふと気づいたら習慣化してますよ。
この感覚、とても不思議で面白いです!
イラストを習慣化する5つコツ
それでは、どのようにしたら習慣化しやすいのか。そのコツを5つ解説していきます。
1、目的と目標を明確にする
常に成長している人の特徴は、目的を明確にして行動しています。
目的を明確にすると、何をやるのか目標がハッキリしますよね。そうなると、迷わずその目的へ一直線に向かって行動できます。それってとても効率的ですよね。
ではその目的と目標を明確にするコツを2つご紹介します。
習慣化を目的としない
習慣化を目的にしようとしている方、ちょっと待ってください!
習慣化はあくまで目的を達成する手段、つまり「目標」です。
絵が上手くなりたいので、描くことを習慣化したい方を例に上げると、
「絵が上手くなること」が目的であり、そのために「描くことを習慣化する」のが目標になります。
習慣化を目的にしてしまうと、途端にその行動が作業に変わり、ただの時間の浪費になってしまいますので、注意しましょう。
一度私も陥りました・・
やはり常に目的を意識する必要があります
目的と目標を書き出してみよう
自分がどうしたいのか(目的)どうすればいいのか(目標)を紙に書き出してあげると、とてもスッキリします。これは、脳内でゴチャゴチャになっている考えを吐き出すことで、考えが整理され明確になるからです。
すると、その目的、目標達成するにはどうすればいいか、脳が無意識に情報処理をするようになります。やることが意識され、無意識にも働いてもらえる。一石二鳥ですね。
やり方はかんたん。メモ帳、クロッキー帳、ノートでもスマホの手帳でもいいです。そこに、何をしたいか(目的)そのために何をするのか(目標)書き出してみましょう。
コツは数字を入れることです。より具体的になり、目的や目標が明確になります。私の場合ですと、目的を「1ヶ月以内に勢いのある線が引きたい」目標を「毎日10分ドローイングをやる」としました。
書き出した目的目標は、定期的に見返してあげるとモチベーションが上がり、習慣化しやすくなりますよ
2、完璧主義を捨てる
習慣化せず三日坊主になってしまう原因は、ホメオスタシスだけではありません。それは「完璧主義」です。
完璧主義(かんぺきしゅぎ、英: Perfectionism)とは、心理学においては、万全を期すために努力し、過度に高い目標基準を設定し、自分に厳しい自己評価を課し、他人からの評価を気にする性格を特徴とする人のこと 。定められた時間、限られた時間の内にて完璧な状態を目指す考え方や、精神状態のことである。このような思想を持ったものや、そのような心理状態の者を完全主義者、もしくは完璧主義者(英: perfectionist)と呼ぶ。
引用:ウィキペディア
なぜ完璧主義が原因となるのか。それは、完璧や理想を追い求めすぎて目標を高く設定し、それを絶対に達成するぞと考えてしまうからです。その根底にあるのは、「他人からの評価を気にしている」「承認欲求が強い」「責任感が強すぎる」「負けず嫌い」などがあげられます。
それって良いことでは?
確かに意識が高くやる気がありそうですね。ですが常に完璧であらねばならないと考え、自分を追い込みすぎて辛くないですか?
結果、知らないうちに自分を追い込んでしまい、三日坊主になっていまいます。
完璧であらねばならない → 目標が高くなる → ハードルが高くなる → やる気が起きなくなる → 三日坊主
完璧主義の方、多いのでは?
昔は私もそうでしたが、良いことはなかったです
完了主義になろう
完璧主義から脱却するにはどうすれば良いか。それは、完了主義(完成主義)になることです。
完了主義とは、完璧さより完了させることを最優先と考える人のことです。完璧主義の対義にあたります。
完璧主義は100点(満点)の内容を重視するに対し、完了主義は70点(合格点)の内容で完了、完成を重視します。
完了主義は手を抜いているように思えますが、そんなことはありません。例えば、イラストを依頼された時、時間をかけて100点の内容で納品するより、70点の内容で早く納品して相手の反応をうかがい、必要に応じて修正した方が早いですよね。
そもそも、自分が100点だと思っていたとしても、相手からしたら余計なことをされて70点になるかもしれません。完璧主義は自分軸で物事を考え、完了主義は相手軸で考えます。
完了主義は日常でも活かせます。みなさんイラストを最後まで完成させていますか?途中で諦めてませんか?
いつも中途半端に諦めてしまう方、その原因は完璧主義だからかもしれません。思い出してみてください。自分より上手い方と比較して挫折していませんか?こうならなくてはいけないと考えていませんか?
その考えが、みなさんを苦しめ壁となり、描くことが楽しくなくなり、結果そのイラストを投げ捨ててしまいます。そうではなく、他人と比較せず、見てくれる相手目線の完了主義で完成を目指しましょう!
完了主義で描くと、このような正のスパイラルになりますのでオススメです!
相手のために、とにかく完成を意識して描く → 完成する → 成功体験 →また描きたい! → ループし習慣化
この正のスパイラルに入ると自己肯定感が非常に高まります!
特に、プロイラストレーターを目指している方、完成癖をつけることはとても重要です!
3、環境を整える
イラストを習慣化する上で大事な要素があります。それは描く「環境」です。
想像してみてください。机の上がゲームやマンガなど誘惑だらけの環境と、机の上がクロッキー帳と鉛筆しかない環境。どちらの方が描きやすい環境だと思いますか?
後者ですよね。誘惑が目の前にあると、ついそのことに意識を持っていかれて、描くやる気や集中力が削がれてしまいます。結果、脳がやらない理由を作り出し「明日から描くか」となりかねません。
そうならないために、視界から誘惑を隠し、逆に描くツールを視界に入れて、環境を良くしてあがればいいのです。
例えば「毎朝10分ドローイングをする」これを習慣化する場合、寝る前から机の上にペンとノートを開いてセットしておく。これだけです。
環境が良くなれば、はじめの一歩を踏み出しやすくなります。是非、今日から描く環境を整えてみてはいかがでしょうか。
私の机には常にクロッキー帳と液タブとデッサン人形があります
大好きなハンター✕ハンターが見えると読みたくなり集中できないので、マンガなどは全て本棚に移動し、布で覆いかぶせて見えなくしました
4、小さくはじめる
目的を設定し環境を整え完了主義で描く。これだけでも十分描く習慣を身につけられます。しかし、それをはじめる勇気の一歩。これがとても重く、なかなか一歩を踏み出せない方は多いのではないでしょうか。
そうなってしまっている方、このような目標を設定していませんか?
- 「毎日ドローイングと模写とデッサンをやる!」
- 「毎日SNSにイラストをあげる!」
- 「毎日とにかく描く!」
とてもやる気が高そうな目標ですね。しかし、これでは目標が難しく抽象的すぎます。
特に「毎日SNSにイラストをあげる」これはプロでも難しいのに、初心者の目標としては重すぎます。低クオリティのイラストなら可能ですが、そんなイラスト誰が見たいですか?
そうではなく、とにかく目標を軽くして「はじめの一歩」を踏み出しやすくしてあげましょう。
- 「毎日3分だけラクガキをする」
- 「毎朝5分だけドローイングをする」
- 「週に1度SNSにイラストを上げる。そのために、毎日最低30分は描く」
これならどうでしょう。数字を入れることで具体的になり、気軽にはじめられそうですよね。
大きく抽象的な目標ではなく、小さく具体的な目標を積み重ねることで習慣化となり、いつの間にか大きな目標を達成しています。
小さい目標 → はじめやすい → 習慣化する → 大きな成果となる
私はこれを学びの基本だと思います。ですが、つい忘れて大きな目標になりがちですので、意識して小さくはじめてみてください!
素晴らしい相乗効果ですよね
これを使わない手はないです!
5、if-thenプランニング
5つ目に紹介するのがif-thenプランニングです。
「イフゼン?なんだか難しそう」と思うかもしれません。いえいえ、そんなことありませんよ。むしろ、手っ取り早く習慣化するにはこれが最速で、最も効果がありました!
最初からこれを教えてくれよ、という声が聞こえてきそうですが、1~4のコツが基礎だとすると、このif-thenプランニングは応用テクニックといえます。ですので、1~4の後にこのif-thenプランニングを試すことをおすすめします。
それでは、そのif-thenプランニングがどのようなものなのか、解説してきます!
if-thenプランニングとは?
if(こうしたなら)- then(こうする)planning(計画する)ですが、
ifをA、thenをBとすると、AとBを紐づけることで、一連の流れとして習慣化してしまおう、ということです。
if-thenで重要なのがBではなくifのAです。このAを既に習慣化した行動とすることで、よりthenのB(習慣化したい行動)が紐づき習慣化しやすくなります。
さらに、Aはトリガーの役割をしていて、AをやることでBも一緒につられて行動したくなり、結果一緒に習慣化するという訳です。
では具体的な例をあげますと、Aを「朝起きる → トイレ → 朝ごはん → 歯磨き」これに習慣化したいB「5分ドローイング」を追加する場合、
こうすることで、歯磨きの後は5分ドローイングする習慣が付きやすくなります。
コツとしては、習慣化と習慣化した間にBを入れないことです。
こうすると、既に習慣化した行動同士が強すぎて、習慣化してないBを飛ばしてしまう可能性が高いです。習慣化の習得に慣れてくると、このパターンでも大丈夫ですが、慣れないうちは一連の最後にBを置きましょう。
朝の一連の習慣はとても強くおすすめですが、単独した習慣Aの後もおすすめです。
例えば、お風呂の後、皿洗いの後、筋トレの後など、毎日当たり前のようにやっていることの後に、Bをやってみてはいかがでしょうか。
応用1、習慣化の連鎖
if-thenプランニングに慣れて習慣化に成功したら、さらにBを追加して習慣化を連鎖させましょう。
「お風呂 → 3分ラクガキ」を習慣化したなら、「お風呂 → 3分ラクガキ → 10分ドローイング → …」と、どんどん習慣化を連鎖することが可能です。
応用2、逆からやるのも効果アリ
通常はA(習慣化済み)→ B(習慣化したい)ですが、
B(習慣化したい)→ A(習慣化済み)の逆の順番でも効果がありました。
Bだけの単独でやるより効果はありますが、これはある度習慣化に慣れている方向けだと思います。なぜなら、トリガーであるAが発動しないので、Bを忘れて結局Aだけやってしまいます。
if-thenプランニングに慣れてきたら試してみてください。
if-thenプランニングで様々なことを習慣化してきたました
ドローイング、模写、朝散歩、朝夜の日記、筋トレなどなど・・
最強の習慣化テクニックと思います
6、楽しさは成功への近道
最後に紹介するのは「楽しさは成功への近道」です。
コツというか精神論ですね・・ハイ・・。
しかし、この精神論が意外と習慣化を成功させる秘訣だったりしますので、最後までよろしくお願いします!
楽しいから成功する
想像してみてください。みなさんはどの人が成功すると思いますか?
- 「いつも不満ばかり漏らして描いている人」
- 「ただ義務で絵を描いている人」
- 「いつも楽しそうにみんなに喜んでもらうために絵を描いている人」
なんとなく3の人が一番成功しそうですよね。しかし、1と2の人も成功しないとは言えない、と考える方もいると思います。では質問を変えます。
「この中でどの人の絵を見たいですか?」
もちろん3の人ですよね。「楽しく」「喜んでもらうために」描いてもらえるのだから、嬉しいし見たいです。
それに比べて、2の人はあなたのためではなく、義務で描かされた絵になります。完成された絵が良ければいいと言う方もいると思いますが、どうせなら「あなたのため」に描いてもらった方が嬉しいですよね。
1の人は論外で、そんな思いで描かれたら見る側も「なら見ません」てなります。
こう視点を考えてみると、やはり1の人が「誰からも愛され最も成功する人」になります。2、3の人も評価される絵を描けるかもしれませんが、成功する確率は低いと考えられます。
なぜなら「不満や義務で描いている人は、自己肯定感が低く長続きしない」からです。
そんな嫌な思いで描いて楽しいですか?何のために描いているのですか?こんな考えで描いていたら、そのうち嫌になり描くのをやめてしまいますよね。つまり、それは成功とは言えません。
そうではなく、
「結局、楽しんでみんなのために行動した人が幸せになり、成功します」
こう書いたとしても、私の説得力不足で心に響かないかもしれません。
しかし、今は共感されなくても、今後その時が来れば納得していただけると私は信じています。
その時とは、みなさんが「心から誰かのために絵を描いた」時です
まとめ
今回は、私がやってきた習慣化のコツ6つを解説しました。
本当は5つだけ紹介するつもりでしたが、どうしても「6、楽しさは成功への近道」を伝えたくて1つ追加しました。
これは習慣化のコツではなく、絵を描く心構えですが、習慣化に慣れてくるとどうしても描くことが「義務化」してしまうんですよね。これは私も陥ってしまい、この記事を書いていて気付かされました。
なので、みなさんにも義務ではなく、楽しく絵を描いて成功して欲しいと思い、書かせていただきました。
長くなりましたが、ここまで読んでいただき、ありがとうございました!