こんにちは、ひなづきです。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)でイラスト制作している方、今使っているペン・ブラシツールに満足していますか?
「なんだか思い通りに描けない」「もっと使い心地の良いブラシを使いたい」「楽しく描きたい」
そんな方に、現在私が使用し満足しているペン・ブラシツールを9つ厳選して紹介いたします!
デジタルイラストはペン・ブラシがとても重要
私はデジタルからイラストを始め、なんとなく最初からクリスタに入っていたブラシツールを使っていました。その後、アナログでドローイングを始めたのですが、その時思ったのが「鉛筆によって描き心地が全然違う・・Hi-uni素晴らしい!」でした。
アナログでこうも変わってしまうのだから、もしかしたらデジタルでも同じことが起こるのでは?と思い、色々試してみました。
結果は・・・全然違う!描きやすい!楽しい!
デジタルイラストは使用する素材や設定によって、表現の幅が広がり激変します。これは、アナログで感じた時よりも大きな衝撃でした。
確かに、クリスタプリセット素材も優秀ですが、それに満足せずユーザーが試行錯誤して作られたツールが悪いわけがありません。ですので、Assetにて素材を公開してくださっている方々には、とても感謝しています。ありがとうございます!
デジタルだから大して変わらんだろ、と思っていた自分が恥ずかしい・・
おすすめのペン・ブラシツール【有料編】
今回紹介する素材は、全て私が自信を持っておすすめできるブラシですが、全て試す必要はありません。「これ面白そう」「使ってみたい」と思ったのみでいいですので、ダウンロードして試してみてはいかがでしょうか。
また、欲がでて「もっとこうしたい、こうあればいいな」と思ったら、ブラシツールをカスタマイズしたり、イチから自作するのも良いですね。
一応各ブラシの最後に用途を記載しましたが、これはあくまで私の使用用途ですので、参考までにどうぞ!
ハイビペンシル
10 CP*
はじめに紹介しますのが、HisB様制作の「ハイビペンシル」です。正直これを紹介したくて、今回記事を書きました!私が最もおすすめするブラシツールです!
ハイビペンシルは「ヒビソフト」「ヒビロウ」「ヒビペンシル (ver.2)」「ヒビペン」の4本のペンが入っているのですが、中でも私のお気に入りが「ヒビソフト」です。
特長は、適度なザラザラ感があるのにサラサラ感もあります。これは、入り抜きの設定がとても良いからだと考えられます。
クリスタプリセットで近いペンブラシがあるとしたら、鉛筆にあたります。しかし、鉛筆よりも遥かに描き心地が良く、スラスラ描けて気持ちがいい。
用途はラフ、線画、ラクガキです。
質感スミペン改
10 CP
続いて紹介しますのは、羽々倉様制作の「質感スミペン改」です。
特長は、ザラザラ質感で若干の墨だまりができます。鉛筆に筆やボールペンの性質を付与した感じでしょうか。アナログ感が強く、素直に描けるので描き心地が良いです!
ハイビペンシルでは墨だまりができないので、墨だまりが欲しい時に使っています。
用途は線画、ラクガキです。
影ペン改
50 CP
有料編最後に紹介しますのが、Rigoletto様制作の「影ペン改」です。
特長は、一回のストロークでメインカラーとサブカラーが塗られ、いい感じに2色の明暗境界線を塗ることができます。塗りの作業が一つ減り、エモみを表現できるという嬉しいブラシです。
さらに、これ1本で1影(メインカラー)と1.5影(サブカラー)の影を同時に塗ることもできますが、適正なブラシサイズを設定をしないと、1.5影がうまく表現できませんので慣れが必要です。例えば、ブラシサイズを大きくしすぎると、その分サブカラーの塗られる面積も大きくなり、想定よりも上手く塗れない可能性があります。
慣れてしまえば問題ないですが、初心者向けというより、塗りに慣れた中級者向けのブラシでしょうか。
用途は明暗境界線塗りと影塗りです。
おすすめのペン・ブラシツール【無料編】
続いては無料編になります。
無料と言っても侮るなかれ。むしろ、これが無料でいいのか?と疑問に思えるレベルのペン・ブラシを紹介いたします!
いや~本当に制作者のみなさん、ありがとうございます!
SUクリームペンシル
無料編1つ目に紹介しますのが、Yuriky様制作の「SUクリームペンシル」になります。Assetのダウンロードランキング上位の人気ペンツールですので、ご存知の方は多いかと思います。
特長は、プリセットのデッサン鉛筆を非常に濃くし、入り抜きだけ少しかすれるようにした、水分が少ない筆のような感じです。とてもリアルな質感を表現できます。弱い筆圧で濃い色が出ますので、筆圧が弱い方には特におすすめします。
個人的に、10px未満より10px以上の太めの線画に使うと、個性が出て良いと思いました。
用途はラフ、線画、ラクガキです。
魔王厚塗りブラシ
無料編2つ目は、YouTubeで活躍しているディープブリザードこと魔王様の「魔王厚塗りブラシ」です。
特長は、文字通り厚塗りの性質を持ち、筆圧の調整による色延びや混色がとても素晴らしいブラシです。扱いやすく、素直な厚塗りをしたい方におすすめします。
厚塗りしたいけど、はじめてでどのブラシがいいのだろう?と思った方に特におすすめします。
用途は厚塗り、ラクガキ、カラーラフです。
simple water
無料編3つ目は、Bakery00様の「simple water」です。
このブラシは最近知ったのですが、とても扱いやすい水彩ブラシなので紹介させてください。
特長は、何といっても質感です。プリセットに入っている水彩ブラシは全てデジタルだなぁと思うモノしかありません。しかし、このsimple waterは境界表現のにじみ具合と、発色や質感がリアルでとても面白いブラシです。
筆圧を弱くして描けば、水のような透明なにじみを表現できるので、これ1本で水彩塗りが可能です。
用途は水彩塗りです。
ぬる水ブラシ
無料編4つ目は、有沢こごめ様の「ぬる水ブラシ」です。
このブラシの特長は、ブラシサイズを上げれば上げるほど良い感じにぼけます。逆に、小さくするとぼけが少なくなり、線画としても使用できます。
名前に水と付いていますが、質感は水彩というより厚塗りの方が近いです。魔王様の厚塗りブラシと似た性質ですが、ぬる水の方がぼかしが強く、上手く差別化しています。
このブラシは色塗り、ライティング、陰影、透明色消しなどなど、アニメ塗り以外ではとても出番が多いブラシです。エアブラシだとぼけすぎるんだよなぁという時におすすめです。
用途はアニメ塗り以外の全ての塗りです。
これだけで塗る筆
無料編5つ目は、kuonmarino様の「これだけで塗る筆」です。
このブラシも有名ですが、扱いやすいので紹介させてください。
特長はとてもぼけが強いですが、殆ど色が混ざりません。ぼかし系のブラシを使いたいけど、色はそんなに混ぜたくない時に使用しています。
厚塗り系ブラシは、すぐくすんでしまい難しい、という方におすすめです。
ぬる水ブラシ同様アニメ塗り以外でよく使っていて、とっても重宝しています!
用途はアニメ塗り以外の全ての塗りと、カラーラフです。
公開日が10年前となっています
すご・・・
主線も水彩も厚塗りも一本でやる怠けものブラシ
無料編最後に紹介しますのが、制作者am(魚)様の「主線も水彩も厚塗りも一本でやる怠けものブラシ」です。
Asset総合ダウンロードランキング堂々一位のブラシになります。
特長は、ブラシサイズを変更することで、性質が変化する仕様になっていて、これ1本でほぼ全ての作業をやれてしまうブラシです。もちろん、鉛筆のような「かすれ」などできないこともありますが、大抵表現したいことはこれ1本でできます。
特に、厚塗りやグリザイユで使用するのに向いていて、主線もこれで描くことで統一感を出しやすいです。
魔王様やぬる水ブラシと似たような性質ですが、こちらの一本ブラシは少し硬めで、線画をしっかり描ける印象があります。ですので、上手く差別化されています。
いちいちブラシを切り替えるのがめんどくさい!という方におすすめのブラシです。
私の場合、ハイライトでの出番が多いですが、何にでも使えるのでショートカットに登録しています。
用途は線と塗りの全ての作業です。
番外編
では、もし1本だけで描くとしたら、どのブラシがおすすめかというと、
- 線をハッキリさせたい人は一本ブラシ
- 透明感を出したい人はぬる水ブラシ
- しっかり色混ぜしたい人は魔王厚塗りブラシ
全て無料ですので、色々試してみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回はクリスタのAssetでダウンロードできるペン・ブラシツール9選を紹介いたしました。
どのブラシも扱いやすく、新たな表現を見出してみてはいかがでしょうか。
また、誤解しないで欲しいのですが、クリスタのプリセットブラシも、基本的なブラシは揃っていて、性能も悪くはありません。簡単にカスタマイズもできますし、アップデートで自動的にブラシが追加されていることもあります。
Assetのブラシの方が優れているという訳ではなく、必要に応じて「自分の目的に合ったブラシ」を使い、イラストを楽しみましょう!
ありがとうございました!良いイラストライフを!