こんにちは、ひなづきです。
イラスト初心者の壁と言ったらドローイング!挫折したり、続かなかったり・・・苦い経験をした方は多いのではないでしょうか?
わかります、私も最初は苦労しました・・・
- イラスト初心者だけど、ドローイングをやってみたい
- やってみたけど、すぐ挫折してしまった
- 画力アップのために、ドローイングを簡単に取り入れてみたい
そんな方のために、誰でも無理なくドローイングをやれる思考法を記事にしました!
この思考法は、ドローイングだけでなく、別の目的にも応用できますのでオススメです。
それでは行ってみましょう!
ドローイングとは?
かんたんに解説しますと、ドローイング(英語)は日本語訳にすると素描、フランス語訳ではデッサンになります。
ドローイング、素描、デッサンはどれも線画、またはその作品という意味ですが、各国や業界(美術、建築など)にて少しニュアンスが違います。
デッサンとの違い
デッサンは形や質感などの再現性、正確性を重視するに対し、ドローイングは線画で作者の内面を表現します。
よく「デッサンが狂っている」って言いますよね。これは正確性やリアリティに欠けてるよって意味です。
これに対し、内面表現を重視するドローイングは、バランスがおかしい作品に対し「ドローイングが狂っている」なんて言われてませんよね。
デッサンは対象を見て描くのに対し、ドローイングは対象を見なくても成立します。
ドローイングとデッサンの違いはここにあります。
クロッキーとの違い
クロッキー(フランス語)とは素早く描くこと、またはその作品。日本語訳で速写です。
時間制限を設けて描くことで、短時間で対象を捉えることを目的としています。
クロッキーは素早く描くことを意味しますが、ドローイングは特に制限はありません。
ドローイングの解釈
ドローイング、デッサン、クロッキー・・どれも同じ意味を持っていますが、少しニュアンスは違っていますね。
こう見てみると、ドローイングの意味はとても幅広く自由に描くことだとわかります。
簡単にまとめると、
- デッサン → 正確に描く
- クロッキー → 早く描く
- ドローイング → 線で表現する
最初はこんな感じの解釈で大丈夫です
ドローイングは初心者向きではない?
ドローイングについて検索すると、こんなことが書かれています。
「ドローイングは効果があるの?」
「難しくて初心者向きではないんじゃ?」
「効果がでないから止めてしまった・・」
SNSなどでよくあるイラスト初心者さんの悩みや疑問ですね
ではなぜこのようなことになってしまうのでしょうか?私の実体験から考えてみましょう。
ドローイングの効果はすぐにでない
私が初めてドローイングをやった時のものです。バランスがおかしかったり、硬くぎこちないですね。
線もストロークが短く、勢いがない、まさに自信がない初心者の線です。
初めはこんなものでしょうと思っていたのですが、こんな状態が1ヶ月続き、一向に上手くなる気配がありませんでした。
いつになったら上手くなるんだろう・・
そのドローイングの意味、間違っているかも?
ドローイングとは?で解説したように、
ドローイング → 線で表現すると解釈しました。
しかし、過去の私はドローイングを「時間内に早く正確に描くこと」と認識していました。
この考えは間違っているわけではないのですが、初心者がこれをやるのはとても難しいです。
ただでさえ初心者は描き慣れていないのに、時間内に正しく模写せい!なんてキツすぎますよね。
そのせいで、毎回ドローイングをやり終えた後の結果に絶望していました。
時間内に正確に描くなんて今のレベルでは無理!
初心者なりのやり方に変えてみた!
このままでは成果が得られないと思い、ドローイングについて調べ、方法や考えを改善しました。
- 「描けないのなら時間調整して、徐々に時間を縮めていこう!」
- 「完璧に模写するのではなく、あくまで対象を捉える練習と考える!」
- 「もっと気づいたことをメモして、次に活かす!」
こう考えるようになってから、硬くおぼつかない線から、ある程度躍動感が出て思い通りに線を引けるようになりました。
そして、自分に足りていないことや現在の問題点をメモすることで、課題と目標が明確になり、それを意識するようにしました。
※クロッキー動画サイトCroquis cafeは会員制になったのか、動画が見れなくなっていました。
紙には描いていませんが、1、2分指定のクロッキーを5分ほどでドローイングしています。
今見るとまだまだ下手ですが、90秒ドローイングでは難しかったバランスが取れています。
時間を伸ばしたからバランスが取れたんじゃ?と思うかもしれませんが、時間を伸ばしたおかげで余裕が生まれ、細部に囚われすぎてバランスを上手く取れなかったことに気づけました。
この考え方にいたるまで3ヶ月以上かかりました
ずっと90秒指定で闇雲にやっていたら、長いこと汚いドローイングを量産させてしまったと思います
1年後はこうなりました
1年後、あれから様々なドローイングサイトを利用させてもらい、少しずつですが画力が上がっていくのを実感しました。
最近は私のデッサンフィギュアにポーズをとらせて、60秒でドローイングをしています。
60秒の時間制限にもかかわらず、勢いと力強さがあり躍動感を出せるようになりました。
去年とは大違いですね
今は練習というより、絵を描く前の準備運動としてドローイングを活用しています。
ドローイングの効果
この1年、毎日ドローイングをやってきた結果、このような効果がありました。
- 全体を把握しやすくなり、描くスピードが格段に上がった
- イキイキとした線を引けるようになり、作品に躍動感がでた
- 人体の描けない部位を把握でき、改善に繋がった
- 毎日描く習慣が身についた
特に早く描くことと、描く習慣が身についたのが大きかったです
ドローイングは初心者にオススメ!ただしやり方と考え方次第です!
YouTubeなどに上がっている時間制限ドローイングの実践動画は、殆ど絵を描くプロが描いています。
初心者があれをマネするのはかなりのハードル!レベルが高すぎて参考になりづらい。
あくまで、こういうやり方もあるんだくらいに捉えて、自分なりのドローイング方法を模索する必要があります。
そう、あくまでご自身でやり方を模索することが大事なのです。
お絵描きだけでなく、何かを学ぶには自分で考え、試行錯誤し、自分なりのやり方を見つけるのが効率的な学習だと感じます。
みなさんはお絵描きをやらされているのではなく、自らの意志でやっていますよね?
人のマネや言われた通りのことだけをやっていると、お絵描きが義務になってしまい、途端につまらなくなってしまいます。
そうでなく、例えばこのように、
「どうやったら楽しくできるのか?」
「このやり方は自分には向いていないから、もっと簡単にできないか?」
「2つのやり方を組み合わせたら楽しそう!」
常に自分がやりやすく続けられるよう考え、工夫すると習慣化しやすくなります。
練習は惰性でやっても身に付きづらいから要注意!
まとめ 答えは己の中にある
今回は、私が初心者の頃の実体験を交えて、私なりにドローイングを解説しました。
まとめると、
- ドローイングは初心者にもオススメできるが、最初はやり方を工夫する必要がある
- 一つのやり方にこだわらず、自分なりのやり方を模索する
- ドローイングで画力は向上する!
今まで1年以上やってきたドローイング。最初は効果があるか不安でしたが、今ならはっきり言えます。
ドローイングやってきて良かった!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!